【徒歩での台湾一周体験談⑦】「台湾大自然の容赦ない洗礼」
前回までのあらすじ
「ついに台湾最南端に到着し、台湾一周も残り半分になったで〜」
「台湾東部は基本山やから、これまで以上に歩く環境は厳しくなりそうやな」
「そんで思った通り、台湾東部入って早々東部の洗礼受けたみたいやわ…それでは台湾一周台東編どうぞ」
台湾最南端〜台東
東部の広大な自然との対峙
台湾一周36日目にしてようやく東部。
以前徒歩で台湾一周したことのある方から東部は野犬がよく出るという話を聞いていたので、道端で木の棒を拾い、装備。
これにてとりあえず、距離を置くことができるので一安心。
狭い道を30分ほど歩き、そこを抜けると台湾東部の広大な景色が目の前に広がる。
「これが噂の台湾東部の風景か…」
台湾東部の景色に圧倒され、この時、期待と緊張が入り混じる感覚が芽生えているのに気づく。
これから大自然が広がる東部を歩くのかと思うと、心のどこかでワクワクしていたのである。
またこのあたりに来ると、スマホに電波が届かない。
現代人としてスマホが繋がらないと少し落ち着かないが、その分身体1つで自然と対峙している気がするので、どこか趣深さを感じながら歩いていったのであった。
ついに台湾東部の大自然が牙を向く
台湾一周37日目は本格的に山道入り。
ここからはしばらくコンビニすらないとのことなので、「滿州」にあるセブンイレブンでご飯を買い出発する。
西部の場合基本4車線あったので、野犬が出てきても違う車線に移動すればそれで済んだが、東部に入ってからは2車線なので攻撃的な犬と遭遇した際は絶体絶命のピンチとなる。
犬に出会わないことを祈りながら何時間もかけていくつも小さい山を超えていく。
この間幸い野犬には出会わなかったものの、放し飼いの犬に散々までに吠えられる。
恐らく犬のテリトリー内に入ったからであろう。
その場でワンワン吠えてくるだけならそれでしまいだが、近くまで来て吠えてくるので、かなり怖い。
体感で二軒につきワンチャン一匹ほどはいるので、毎回家を通るたびに犬に注意する。
そんなこんなで30kmほど歩き続け、無事目的地の宿に到着。
明日は山道かつ35km以上歩かないといけないとのことなので、早めに就寝する。
空腹との戦い。終わらない山続き
台湾一周38日目は日が明けると同時に出発し、どんどん山を超えていく。
この間まだ朝飯を食べていないので、かなり腹がへってくる。
途中どこかで朝飯・昼飯を食べるところはないか探すものの、山道なので全くご飯屋さんが見つからない。
それからしばらく歩くと、やっとご飯屋さんが数キロ先にあるとの看板を発見する。
「ついにご飯が食べられる!!!」
希望をその看板のお店に向かうが、見てみると開いていない。
その後も看板を発見をするたびに、お店は閉まっていて失望ということを5回ほど繰り返す。
ただこの時母から、出発前にもしもの時のために「カロリーメイト(的な食べ物)」を渡されていたのを思い出し、バックパックの底から取り出す。
箱を開けてみるともうかなり粉々になっているが、これのおかげでなんとか少し回復。
その後も数時間歩き続け、やっと数キロ先にコンビニがあると書かれた看板発見。
そして残りの力を振り絞り、約一日半ぶりにセブンイレブン到着したのでした。
台湾一美しい駅と言われる「多良駅」へ
ここからは海岸線に沿って、2日かけて40km以上の海岸線を歩く。
このあたりを歩いている際、特に印象的だったのが「多良駅」。
ここ実は台湾で一番美しい駅と言われることもあるとのこと。
まさに駅と海岸線がマッチし、ついその美しさに引き込まれてしまいました。
そして台湾一周40日目、台湾東部の都市「台東」の中心部に到着。
旧台東駅の「鐵道藝術村」のような久しぶりにオシャレで都会的な雰囲気を感じることができ、大満足で一日を終えたのでした。
次回からは両手にそびえ立つ山を超えて、ついに花蓮突入。
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