高雄にある客家文化が色濃く残る街「美濃」とは?おすすめスポットを解説!

高雄の美濃に行こうか悩んでいる方の、このような疑問に答えます。
本記事の内容
- 客家の基礎知識
- 写真付きで美濃観光について解説〜油紙傘・客家料理・擂茶作り体験・客家を代表する作家の記念館めぐり〜
- 美濃への行き方
大家好!
たつきちの台湾ブログへのご訪問ありがとうございます。
美濃といえば、高雄の山側にある客家の文化が色濃く残る街として有名です。
そんな少し観光難易度高めに見える美濃も、高雄からバスが美濃行きのバスが通っているため、意外と簡単にアクセスできるんですよね。
そこで前回高雄にある仏教の聖地「佛光山佛陀紀念館」に続き、今回は高雄にある客家の街「美濃」に行ってきました!
高雄観光を予定している方は参考になれば幸いです。
それではどうぞ。
目次
1.客家とは
客家とは元々中国東北部で暮らしており、大移動を重ねてきた民族のこと。
台湾の民族は大きく以下の3種類に分けられます。
戦前(明末清初)から台湾に移住している「本省人」
戦後共産党との戦いに敗れた国民党軍とのその家族の「外省人」
明末清初以前から台湾で暮らしていた「原住民」
客家人はその中でも、福建(閩南)系とともに、本省人の中に分類されます。
言語に関しても、中国語、台湾語とも異なる「客家語」を話しています。
僕も一度台湾一周中、客家の高校生に客家語の曲を歌う授業に混ぜてもらったことがあるのですが、全く何を言っているのかわかりませんでした。
↑そのときの写真

ただそれは一緒にいた、客家ではない台湾人も同様で、彼も客家語はほとんど何を言っているのかわからないとのこと。
現在台湾では主に、桃園、新竹、苗栗、高雄、屏東で多く客家人が暮らしています。
今回はその中でも特に高雄にある客家の街「美濃」に行ってきました!
↑高雄の東北部にあります。
2.美濃ならでは豪華な油紙でできた傘とは?
バナナが有名な「旗山」と油紙傘で人気の「美濃」に関するマップも。
このあたりはサイクリングで回るのも人気で、自転車のルートについても記載されていましたよ!
ありがたや〜。
僕が美濃でまず今回訪れたのは、「原鄉縁紙傘文化村」。
ここは1989年に建てられた油紙でできた傘の文化を伝える拠点として知られています。
油紙傘の購入ができるだけではなく、自分で手作り体験ができるのも嬉しいですね。
一つ一つ細かなところまで手作りで作られています。
600元(約2200円)〜1300元(約4700円)まで傘の大きさによって、値段は変わります。
安くはないですが、全然買えない値段ではないのでお土産ついでに買うのはアリですね!
僕は小さな5個入りの傘を90元(約330円)で購入しました。
1個20元(約70円)以内で買えるのは安すぎる。
開けてみるとこんな感じ。このクオリティー20元はコスパ高い。
また傘以外にも美濃で作られた雑貨も。
トイレも美濃感漂ってる。。
3.日本人の口に合う客家料理
続けて原鄉縁紙傘文化村内にある客家のお店へ。
メニューも豊富。
小吃店よりはやや価格が高く、1品200〜300元ほど。
美濃に来たら絶対食べておきたいグルメといえば、「粄條」。
粄條は代表的な客家料理で、米粉に水を加え、蒸して板状に固めたもの。
粄條にはスープに入ったものとソース味のものがあるのですが、今回はソース味の粄條をいただきました!
薑絲大腸も客家料理を代表する一品。生姜の千切りと豚の大腸のぶつ切りを炒めた料理です。
プリプリのホルモンに酸っぱ美味いソースがかかっていて、うまし。
臭みもなく、日本人でも難なく食べられるかと思います!
4.客家の体験型のお茶「擂茶」
続けて「擂茶」と呼ばれる文化体験できるらしき張り紙を発見!
早速行ってみます。
擂茶は日本語ですりちゃと言うらしい。果たしてどんなお茶なのだろうか。
DIYは3人分で360元(約1300円)。
文化体験の人数が1人増えるにつれて、120元(約430円)追加でかかります。
お菓子も出てきます。
様々な豆や雑穀を容器に入れ、すりすり。
すること2〜30分ほど。
出来上がり〜。
意外と出来上がるまで時間がかかりました。
出来上がった粉をお茶に入れて、飲みます。
味は苦いかと思いきや、ほのかな甘さがありこれまで飲んだどのお茶とも違う味でした!
お茶は何度でも飲めるので、粉がなくなるまで頂けますよ!
5.台湾の現代文学の父とも呼ばれる「鍾理和」の紀念館へ
ここからはさらに美濃の奥に移動します。
この南国感よ。
かねてよりずっと訪れたかった「鍾理和紀念館」に到着。
鍾理和は台湾の現代文学の父とも呼ばれる客家を代表する文学者です。
代表作は「笠山農場」や「故郷」など。
以下の動画にて、鍾理和の生涯について日本語で紹介されているので、興味のある方はご覧ください。
台湾人の民族の基礎知識や当時の客家の考え方についても理解できますよ!
http://www.toyo.ac.jp/nyushi/column/video-lecture/20170301_02.html
鍾理和と奥さんの鍾台妹と子供の絵が飾られていました。
若かりし頃の鍾理和と鍾台妹。美男美女です。
2階には鍾理和紀念館の歴史について展示されています。
6.高雄・美濃への行き方
美濃への行き方のポイントは以下の通り。
MRT(地下鉄)か高鐵(新幹線)で左營駅へ
高雄客運(バスターミナル)4番へ
1時間ほどで美濃に到着
美濃には鉄道や地下鉄は通っていないため、バスでの移動となります。
高雄美濃への詳しい行き方はヨカヨカタイワンの客家の街 , 美濃への行き方にて記載されているのでそちらをご覧ください。
7.高雄にある客家の街「美濃」まとめ
- 美濃は客家の文化が色濃く残る観光地
- 美濃は高雄の中心部から少し離れた山側にある
- 美濃のおすすめ客家料理は粄條
今回は高雄にある客家文化が色濃く残る街「美濃」について紹介しました。
僕自身「美濃」は台湾留学前からずっと訪れたかった場所で、今回の観光かなり満足できました。
日本とは違った街並み、台湾の少しコアな雰囲気を感じて見たい方におすすめの観光地なのでぜひ興味のある方は訪れて見てくださいね!
それでは最後まで見ていただきありがとうございました。
以上たつきちからでした。
再見!!
高雄観光地まとめ記事はこちら↓

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